2024年1月1日
道徳はいくつになるぞ。道徳、念仏もうさるべし

「今年もいろいろありがとうございました。どうぞ良いお年を!」
年末になるとこんな挨拶を毎年交わします。
去年の年末もきっと同じ挨拶でした。
この一年、皆さんにとって良いお年でしたか?
おそらくよかったという方も、よくなかったという方もおられるでしょう。
冒頭は本願寺第八代御門主、蓮如上人のお言葉です。
蓮如上人七十九歳のお正月に、
ご挨拶に来られた五つ年下のご門徒の道徳さんに
仰られたお言葉だそうです。
年始のご挨拶をされた道徳さんに
「念仏申されよ」とおさとしになられたのです。
お念仏は、私をお支えくださる阿弥陀さまの喚び声です。
阿弥陀さまにお願いする念仏ではありません。
道徳さんも蓮如上人の常のお言葉を聞いておられたので、
そのことはよくご存じだったと思います。
でもなぜこのように言われたのでしょうか?
私たち、来る年が良い年であるようにと願わずにはいられません。
良い年というのは「自分にとって都合の良い年」のことです。
ですが都合のいいことだけを願っても
それは無理なことです。
人生は、
都合の悪いことにも出会っていかなければならず、
そこに私の苦悩があります。
阿弥陀さまは
苦悩から逃れることのできない私だからこそ、
いつでもどこでも、お念仏の声となってご一緒くださいます。
決して捨てない、必ず救うと私をお護りくださるのです。
ですからお念仏は私の声でありながら、
阿弥陀さまが私にはたらいてくださっている証しなのです。
お寺参りは、年中行事ではなく、
阿弥陀さまがご一緒くださることに心からの感謝を申し上げる
尊いお仏事なのだよと、
蓮如上人はお教えくださいました。
みなさま、今年もぜひお聴聞にお越しください。
