苦しみも悲しみもありがとうございます

あのときの あの苦しみも あのときの あの悲しみも
みんな肥料になったんだなあ しぶんが自分になるための

この文章は、相田みつをさんの「肥料」という作品で、
お寺の掲示板に書かせていただきました。
ご覧になる皆さんもうなずかれる方が多いのではないでしょうか。

この詩を普通に読むとこうでしょうか。
私たちはなるべく楽しみ喜びを求めて、
苦しみ悲しみに出会わないように願って生きています。
しかし出会いたくない苦しみ悲しみに
出会っていかなくてはなりません。
その苦しみ悲しみを越えるときに、
人間的な成長を遂げて今の自分になったのだから
苦しみ悲しみも肥料だったんだ、と。
ですがもっと深く味わうと・・・

人生の苦しみ悲しみには
自分の力で越えていけるものといけないものがあります。
そして自分の力で越えていけない苦しみを
お釈迦さまは「生老病死」とお示しくださいました。
年齢を重ねるごとに無理が利かなくなり、病気がちになる。
やがては決して避けることのできない死を迎える。
また若くても、努力しても思い通りにならないことはいっぱいある。
決して別れたくない、失いたくないものとも
別れていかなくてはならないのが、現実の私です。

私たちのご本尊「阿弥陀如来」さまは、
常に私とともいてくださり、
苦しみから逃れられない私を
お慈悲のお心で包んでくださいます。

「その苦しみ悲しみを私にまかせよ。
あなたのそのままを必ず救う。
わが名を喚んでおくれ。気付いておくれ」と
願いいつもはたらいてくださいます。

私たちは、苦しみや悲しみに出あうたびに、
阿弥陀さまに出あうチャンスを恵まれます。
「気付いておくれ、わが名を喚んでおくれ」と
願ってくださる阿弥陀さまに出あったとき、
肩ひじ張らない「本当の自分、我が命」に出あえます。

苦しみも悲しみも、ありがとうございます。ナモアミダブツ。

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