いま本当に大切にすべきことは

朝にスキッと目覚める日は
やりたいこととやるべきことが一致して
はっきりと定まっている日です。
でも私の毎日の大半はスキッとはいきません。
時には重い気持ち、不安な思いで
朝を迎えることもあります。

かけがえのない毎日に
本当にすべきことが何なのか
いつもはっきりと言える人は少ないのではないでしょうか。

若い頃の親鸞さまにこんな話があるそうです。

お師匠の法然さまに
「妻帯してもよいでしょうか」と尋ねられたそうです。
当時、僧侶が堂々と妻帯することは許されませんでした。
法然さまは
「妻帯することでナマンダブツとお念仏申せるのであれば
 妻帯したらいい。
 妻帯することでお念仏申せないのであれば
 僧としてお念仏しなさい。
 私たちの日々はお念仏申すためにあるのですよ」
とお答えになられたそうです。

法然聖人がお教えくださった本当に大切なこととは
ナマンダブツを称えることなのです。
そのみ教えに従い、歩みぬかれたのが親鸞聖人でした。

重い気持ちで朝を迎える私をめがけて
阿弥陀さまは
「われにまかせよ、わが名をよんでくれよ」と
願ってくださいます。
阿弥陀さまは
この救いのはたらきを
ナマンダブツのお念仏に完成してくださいました。

お念仏となっていまここにいたり届き
「阿弥陀にまかせよ、いつも一緒にいるよ、大丈夫!」と
私の口を通して喚び続けてくださっているのです。

阿弥陀さまは
私の不安や苦しみをそのまんま背負ってくださり
いつも私とご一緒くださいます。
私の口から出てくださるお念仏は
阿弥陀さまが、やるべきことの定まらない私に
「ここにいるよ、大丈夫!」と
喚び続けてくださるお喚び声だったのです。

何とも心強い
あたたかいナマンダブツなのでした。
お念仏こそ
本当に大切にすべきことだったんですね。

2025/5月寺報より

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