ただ念仏のみぞまこと
能登地方では元旦の大地震に重ねて、また豪雨災害が発生しました。
被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
誰にとってもいつ大変なことが起きるのかはわかりません。
大きな災難に巻き込まれたり、
大切な方との別離に苦しむ日々が明日来るかもしれないのです。
ましてや自らの死が目前に迫ったら、
暗黒の絶望に投げ出されて、
むなしく人生を終わってしまうのかも知れません。
私たちは様々な思いに常に振り回されています。
雑念妄念の肉眼からは物事のまことを見ることはできません。
本当に大切にすべきことを見極めることはできないのです。
本当に大切なことが何であるのか。
親鸞聖人はこれを「生死を出づべき道」とお示しくださいました。
私の命の生きるべき道、
これからの人生の光り輝く方向を明確にお教えくださいました。
阿弥陀如来は、前も後もわからない私を、
大慈大悲のお心でつつんでくださいます。
そして阿弥陀さまのはたらきの全てを
「南無阿弥陀仏」のお念仏一つに込めて、
私にお与えくださいました。
ですからお念仏は、
阿弥陀さまのまことのお心そのものです。
私が称えた「ナモアミダブツ」も
阿弥陀さまからのいただきものですから、
尊い本物のお念仏です。
私にある「まこと」は、
ただお念仏一つしかないのです。
阿弥陀さまは
「心の重荷を私にあずけなさい。
そしてあなたが命終えるときには、
懐かしい皆が待っている光り輝くお浄土で、
あなたを仏と仕上げるから、
安心して人生を歩んでおいで」
とお念仏を通して、私に呼びかけてくださいます。
蓮如上人は
「仏法は世間の用事を差し置いて聞け、年齢には関係ない。急げ急げ!」
とおっしゃいました。
むなしく終わることのない光り輝く人生だ、
と知らされることは何より大切なことだと思います。
みなさま、人生の根本を支えるこのみ教えを、
是非ともどもに喜ばせていただきましょう。
どうぞ皆さま、お聴聞の機会を大切にしてください。
