たのむ一念のとき

上の文章は「領解文」の一節です。
領解文は第八代宗主の蓮如上人の作とされ、
お参りの最後にみんなで唱和いたします。
「たのむ」というのはお願いするという意味ではなくて
「おまかせする」と言う意味です。
誰におまかせするのかというと、
私を必ず救うと願ってくださる
阿弥陀さまにおまかせするのです。
誤解しやすいので間違えないでくださいね。
何をおまかせするのかと言うと、
私の今現在と往く先をおまかせするのです。
でもおまかせと言っても目前の課題に努力をしないのではありません。
苦しみ悲しみの人生であろうとも阿弥陀さまと二人連れ、
私のありのままをおまかせして、
精一杯の人生を歩ませて頂くのです。
そして人生の往く先は、
阿弥陀さまに抱かれて、懐かしい方々と再会し、
すべてのいのちを救う浄土の仏とさせて頂くことです。
実はここが浄土真宗で一番大事なところで、難しいところだと思います。
どう難しいのか。
それは私たちは心の底から「おまかせする」ことがなかなかできないからです。
ここが大きな分かれ目だと思います。
もしおまかせできないなら
浄土真宗だけでは足りなくなって、
多くの神仏にお参りしたり、日や方角の善し悪しを気にしたりするのかもしれません。
でもそれでは人生の苦悩を根本的に解決することはできません。
どうすれば阿弥陀さまにおまかせできるのでしょう。
どうも頭で理解することではないようです。
何度も何度も仏さまのお話しをお聴聞させていただくことで、
仏法が徐々に身体にしみ込んでいくのだと思います。
毎日のお仏壇のお給仕、ご家庭でのお仏事の勤修、お寺でのお聴聞など、
そういうことを重ねる中で、
阿弥陀さまとご一緒の人生を歩ませていただいている喜びが、
無意識にあふれ出てくるのだと思います。
どうか皆さま、
お仏事、御仏縁を大切にして、
感謝と報恩の人生を歩ませていただきましょう。
