2022年10月31日
便の利益と真の利益

私は子どものころ文字を書くのが苦手でした。
やがてパソコンの時代となり、ますます文字を書かなくなりました。
そのため手紙を書くのが億劫で、どちらかといえばメール、
最近はラインで済ましてしまうことが多くなりました。
みなさんはいかがですか?
ラインなどスマホでやり取りできるメッセージは
なんと手軽で便利なものかと思います(ラインやってない方すみません)。
私たちの毎日はより便利に、より快適にと、願望に満ちています。
でも便利が悪いのではありませんが、
欠け落ちてしまうものも確実にあります。
ところで、先日読んだ本にこんなことがありました。
便利の「便」という漢字についてです。
「便」とは主人のものごとをする召使の意味。
ひいてはつごうがよいの意だそうです。
「方便、便乗、便法、便宜、、、」など、
「便 」にはどこかに「本物でない、 仮の」という意味合いがあるようです。
釈尊がお生まれになられたわけは、
阿弥陀さまの本願の教え、真実の利益を私たちに恵み与えるためでありました、
と親鸞聖人はお教えくださいました。
私たちが普段求めているものは、どこまでも「便の利益」です。
自分にとって都合よく、まにあわせで、
まにあわないことが必ずおこります。
阿弥陀さまのはたらきは、
私になにがあろうと、どのようになろうと変わることのない真の利益だと、
お釈迦さまはお説きくださいました。
自分の都合でしか生きていけない私たちに、
本当の安らぎと救いを与えてくださる阿弥陀さまのはたらき、お念仏こそが、
決して変わることのない「真の利益」なのです。
南无阿弥陀仏
参考文献「聖典のことば 問いと学び」藤枝宏壽著 永田文昌堂

