安心の人生のために大切なものは?

長泉寺の代務をお勤めくださった本然寺のご住職が
先日ご往生されました。
私にはとっては伯父さんですが、私と妻の仏前結婚式の司婚者でした。
私はそれまで寺族ではなく、このときが伯父さんとの出会いでした。
数年後、私が僧侶とならせていただいたとき、
伯父さんから「濱野君は早う仕事を辞めよ」と驚きの言葉がありました。
その時の私はこの言葉を真に受けられませんでした。
私の世代の常識としては、なによりも仕事が一番大切です。
皆さんもお寺参りに行かなくても
「仕事です」となれば、
みんな納得するのが常識だとお思いかもしれません。
親鸞聖人は、お師匠の法然聖人のもとにおられたとき
「僧侶が結婚をしても、仏道を歩むことができるでしょうか?」と質問されました。
当時僧侶は妻帯が許されませんでした。

法然さまは
「この世を生きるには、何よりも念仏が称えられるようにしなさい。
結婚して念仏が称えられるのなら結婚しなさい。
もし結婚が念仏のさまたげになるのなら、独身のまま過ごしなさい」
と答えられたそうです。
何よりも念仏が一番大切だということです。
なぜなんでしょうか?
阿弥陀さまは人生に苦しむ私を救わずにはいられないと、
いつもはたらいてくださいます。
そのはたらきは、
私の口からこぼれるナモアミダブツのお念仏となって届いてくださいます。
お念仏を大切にする人生は、
阿弥陀さまといつも一緒に歩ませていただく人生です。
私がどのようになっても、阿弥陀さまが支えてくださる人生です。
お念仏の毎日を歩むことで、
絶対の安心を与えられていることを、
一日も早く気付かせていただくことこそ、
人生にとって何よりも大切なのです。
ですから法然さまは
お念仏を大切にせよとおっしゃったのです。
私はまだ、仕事を辞められずにいます。
でも伯父さんの言葉を
今はありがたく懐かしく、味あわせていただいています。
南无阿弥陀仏
12月の寺報はこちらからダウンロードできます。
先日11月23日報恩講が勤まりました。
ご講師は、昨年に引き続き本願寺派布教使 藤原彰祐師にお越しいただき「別れと出会い」と言うテーマでお話しいただきました。
雨の降る中でしたが、多くの皆様のご参詣ありがとうございました。



