ただ念仏のみぞまことにておはします

ある方がお浄土についてこう言われました。

お浄土は仮想空間やと思っている。
死ねばお浄土に生まれ、懐かしい人とも再会できると思うことで、死の現実から逃避できる。

仮想空間とは、機械が作り出したテレビゲームの世界のようなものです。

でも親鸞聖人は見方が逆さまだとお教えくださいます。

私たちはこの世界を確かなものと思い生きています。
自分の健康や家族の存在、自分を支える様々な物事を、
無意識のうちに明日もあるものと思っています。
ですが世界は刻々と変化し続けています。
続いてほしいことも変化して、ここに悲しみや苦しみが生まれます。
また私たちはどうしても
自分の都合を通してしか、物事をみることはできません。
自分の都合どうりにはならず、ここにも悲しみや苦しみが生まれます。

親鸞聖人はおっしゃいます。
「このわたしは煩悩にまみれた凡夫であり、
この世は燃えさかる家のようにはかない世界であって、
すべてはむなしくいつわりばかりで、真実といえるものは何ひとつありません。
その中にあって、ただ念仏だけが真実なのです。」歎異抄後序より

阿弥陀如来という仏さまは、
悲しみ苦しみから逃れることのできない私たちのことを見抜かれ、
苦しむ私たちの誰ひとりももらすことなく光で照らしはたらいてくださっています。
この光はわたしたちには見えませんが、
南無阿弥陀仏のお念仏の声となって私に届いてくださいます。
この南無阿弥陀仏こそ、
時を超え場を超えて、わたしたちに届いてくださる真実、
私たちを必ず救うとはたらいてくださる阿弥陀さまのはたらきです。
お念仏こそを確かなよりどころとせよと、親鸞さまはお教えくださいました。

南無阿弥陀仏

2月の寺報より

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