ツバメの苦労?苦悩?

毎年春になるとツバメがやって来ます。人のいるところを選んで巣を作ります。人のいるところはカラスなどが襲ってこないので、子育てに都合が良いのだそうです。しかも去年巣を作ったところとほぼ同じところに巣を作るそうです。冬は東南アジアなどにいるそうで、小さな身体ですごい距離を移動するんですね。ツバメの苦労は大変なものです。毎年命がけで数千キロも移動して、自分の力だけで巣を作り、外敵から身を守り、懸命に子育てをします。

でもツバメには「苦労」はありますが「苦悩」はなさそうです。誰かの巣と自分の巣を比べる様子はありません。隣りの親子がうらやましいとも思わず、ひたすら子育てをしています。巣を作る場所に迷うことはあっても、生き様に迷っているようには思えません。

それにひきかえ人間は、いつも他と比べて不満を思い、自分の生き方や死に方に迷い悩みます。毎日のように苦悩がやって来て、逃れることはできません。人間とはそういう生きものなんですね。

でも大丈夫です。阿弥陀さまは、そんな人間のことをよーくご存知です。ですから捨ててはおけない、必ず救うと願い、お誓いくださったのです。

阿弥陀さまは「われにまかせよ。必ず救う」とはたらいてくださり、ナンマンダブツのお念仏となっていつも届いてくださいます。

だからといって私の苦悩は消えてなくなりません。ですが私を苦悩の姿のままに包んでくださり、いつもご一緒くださるのです。阿弥陀さまは、人生を通して変わることのないよりどころとなってくださいます。みなさま、お念仏喜ばせていただく人生を、ともどもに歩ませていただきましょう。

長泉寺寺報 2021年6月号より

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