2021年3月31日
お念仏のはたらき

4月の寺報より、転載します。
コロナウイルスの勢いが、まったく止まりません。
イベントや会食という、当たり前のことができなくなって一年が経ちました。
今さらですが、当たり前の日常の素晴らしさがよくわかります。
しかし希望はあります。
ワクチンができたら、もう少し時間が経てば、出口はきっとある。
とみんな思っています。
ですが希望の出口となる何ヶ月?か先を期待している間は、
まだ本当の苦しみではないのかも知れません。
人生には必ず出口のない苦悩がやってきます。
当たり前の素晴らしさが輝けば輝くほど、
当たり前だったことへの愛おしさは、心を埋め尽くすでしょう。
そして心の苦悩は、何倍にもなって私を覆いふさいでしまうでしょう。
この苦しさは自分が引き受けるしかなく、誰もかわることができません。
出口のない深い暗闇と孤独に、私たちは閉じこめられてしまうことでしょう。
でも、このような苦しみに迷う私こそを、
必ず救うと願い、はたらいてくださるのが阿弥陀さまです。
苦悩の中にいる私を、阿弥陀さまは深く悲しんでくださり、
大きなお慈悲の心で包んでくださいます。
そのお慈悲のはたらきは、ナンマンダブのお念仏となって
私にいつも届いてくださいます。
「決してあなたを一人ぼっちにはしない。
私はいつもあなたのそばにいるよ。
そしてあなたが命終えるときには、
なつかしい人たちが待つお浄土へ、私が必ず導くよ。
だから安心して私に任せて、力一杯生きておくれ」
と阿弥陀さまは願い、はたらいてくださっています。
光り輝く素晴らしい日常を、お念仏申しながら、
阿弥陀さまと共に歩ませていただきましょう

