お念仏のはたらき

4月の寺報より、転載します。

コロナウイルスの勢いが、まったく止まりません。
イベントや会食という、当たり前のことができなくなって一年が経ちました。
今さらですが、当たり前の日常の素晴らしさがよくわかります。

しかし希望はあります。
ワクチンができたら、もう少し時間が経てば、出口はきっとある。
とみんな思っています。
ですが希望の出口となる何ヶ月?か先を期待している間は、
まだ本当の苦しみではないのかも知れません。

人生には必ず出口のない苦悩がやってきます。
当たり前の素晴らしさが輝けば輝くほど、
当たり前だったことへの愛おしさは、心を埋め尽くすでしょう。
そして心の苦悩は、何倍にもなって私を覆いふさいでしまうでしょう。
この苦しさは自分が引き受けるしかなく、誰もかわることができません。
出口のない深い暗闇と孤独に、私たちは閉じこめられてしまうことでしょう。

でも、このような苦しみに迷う私こそを、
必ず救うと願い、はたらいてくださるのが阿弥陀さまです。

苦悩の中にいる私を、阿弥陀さまは深く悲しんでくださり、
大きなお慈悲の心で包んでくださいます。
そのお慈悲のはたらきは、ナンマンダブのお念仏となって
私にいつも届いてくださいます。

「決してあなたを一人ぼっちにはしない。
私はいつもあなたのそばにいるよ。
そしてあなたが命終えるときには、
なつかしい人たちが待つお浄土へ、私が必ず導くよ。
だから安心して私に任せて、力一杯生きておくれ」

と阿弥陀さまは願い、はたらいてくださっています。
光り輝く素晴らしい日常を、お念仏申しながら、
阿弥陀さまと共に歩ませていただきましょう

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