2021年7月1日
お仏壇の仏華のお話


今回はお仏壇のお花、仏華の話です。仏華は阿弥陀さまの国お浄土に、いのちいっぱい咲く花々を表しています。ですから造花ではなく、できるだけ生きた花をお供えしましょう。でも切り花なのでやがては枯れてしまいます。私たちの命と同じです。生きつつあり死につつもある命のすがたを示しているのです。そしてその花の向こうにはいつも阿弥陀さまがほほえんで私を見まもってくださっています。
先日ネットニュースをみていたら、演出家の宮本亜門さんが、テレビ番組で人間ドッグを受けられたそうです。そしたらなんと前立腺癌だったそうです。すでに手術もすんでお仕事もされているようですが、宮本さんは「死を身近に感じると、生きていることに集中できる」のだそうです。みなさんはいかがでしょうか?
阿弥陀さまは「生きていることと死ぬことは別のことではないんだよ。あなたのいのちの不安と苦しみをぜんぶ私にまかせておくれ」とおっしゃってくださいます。生死の不安や苦しみから逃れることのできない私を、阿弥陀さまは決して離さず「かならず救う」とはたらいてくださいます。そしてそのはたらきは私に満ちてくださり、ナンマンダブツと、お念仏となって私の口からこぼれ出てくださるのです。
さきほどの宮本さんの言葉を借りると、お念仏を申す私たちは「阿弥陀さまが身近にいてくださるので、生きていることに集中できる」と言うことができます。
仏華も、お浄土の花となって「お念仏申しましょう」と、わたしによびかけてくれているんですね。

